県庁職員が本気で狙うサブ3!フルマラソンは3時間で走れるのか!? 〜挑戦〜
2024年2月18日開催の「高知龍馬マラソン2024」で、サブ3(42.195kmを3時間未満で走り切ること)の達成を目指し、約100日間のトレーニングを行なった、高知県庁職員のトビー。今回は、大会に向けた練習や活動内容とともに、本番の様子や結果をご紹介します。果たして、サブ3は達成できたのでしょうか!?
目次
100日間のトレーニングや参加したイベント
大会本番に向けて、トビトレ(トビーオリジナルトレーニングメニュー)やジョギング、インターバル走やペース走のほか、高知龍馬マラソンコースの難所を実際に走るなど、様々なトレーニングを行なってきたトビー。セミナーなどにも参加し、ランニングの技術や知識も身に付けました。
昨年12月16日には、高知龍馬マラソンの大会アドバイザーを務める金哲彦さんを講師に迎えたランニングセミナーに参加。ランニング前に大切な基本ストレッチや走る時の姿勢などを学んだほか、トビーが気になっていたマラソンコース後半のペースダウンについて、アドバイスもいただきました。
今年の1月14日には、「高知龍馬マラソン2024」のゲストランナーである西谷綾子さんを講師に迎えた、ランニングクリニックにも参加。座学では、パフォーマンスと免疫力upのための快眠法やサプリ活用法、実技では怪我なく効率良く走るためのストレッチや姿勢を意識したトレーニングなどを行いました。
高知県内や県外で開催されたマラソン大会へ参加!
約100日間に及ぶトレーニングの間には、岡山県で開催された『おかやまマラソン2023』や高知県で開催された『ひだか茂平リレーマラソン2023』、愛媛県で開催された『愛媛30K』や『第76回香川丸亀国際ハーフマラソン』にも参加しました。
実際の大会に参加することで、大会の雰囲気に慣れることや練習以上に追い込むことができ、高知龍馬マラソンに向けたシミュレーションを行えたほか、目標タイムをクリアして自信に繋げることもできました。
100日間のトレーニングによる体の変化を比較
大会の約100日前に「高知県スポーツ科学センター」で体力を測定し、トビーに必要なトレーニングを知ることができました。その測定結果を基に、練習を積み重ね、本番の約10日前にも体力を測定!トレーニングの成果を、測定結果で見てみましょう。
約100日前の体重は71.3kg、骨格筋量は35.4kg、体脂肪量は9.3kg、体脂肪率は13%。約10日前の体重は70.1kg、骨格筋量は35.6kg、体脂肪量は7.7kg、体脂肪率は11%でした。体重・体脂肪量・体脂肪率を減らしつつ、筋量を上げることに成功。元々良かった腕や脚の筋肉バランスは、ほとんど現状維持でした。
足を伸ばす力である伸展は右脚(138.7Nm)から(143.2 Nm)へ、左脚は(150.9Nm)から(128.7 Nm)に。足を引く力である屈曲は、右脚(106.6Nm)から(116.0Nm)へ、左脚は(107.7Nm)から(117.8Nm)に。
背筋力である伸展は(270.6Nm)から(296.7Nm)へ、腹筋力である屈曲は(182.4Nm)から(247.2Nm)に変化!脚力・体幹筋力ともに上げることができました。 数値は、動作の間で出力された最も高い筋力の能力を表す最大トルク(Nm)で表記。脚力・体幹ともに、単位時間あたりの回転量は180 DEG /SECのものを表記します。
最大酸素摂取量、1分間あたりに取り込むことができる酸素の量は(3351 ml/min)から(3531 ml/min)へ、体重1kgあたりは(47.0 ml/min/kg)から(50.4 ml/min/kg)に変化し、持久力もアップ。この数値は、サブ3を狙える数値だそうです。トビーの頑張りに拍手!
高知龍馬マラソン2024本番!
第10回記念大会となる「高知龍馬マラソン2024」。今大会では、9,315名がエントリーし、8,395名が出走しました。
午前7時半頃。スタート地点である高知県庁前に、続々とマラソン参加者が集まるなか、スタッフユニフォームを着用して参加者を誘導するなど、県庁職員としての仕事もばっちりこなしているトビーを発見!午前9時のスタートに向け、マラソンユニフォームに着替えたトビーを直撃取材しました。
昨晩は、エネルギー源となる炭水化物をたっぷり食べて、コンディションも良いというトビー。マラソン大会前日に開催されたイベントでは、“応援しています”や“頑張ってください”と声を掛けられ、「自分を応援してくれている方に直接会えて、とても嬉しかったです」と話します。
「スポる!高知のFacebookやInstagramで、いいね!やハートをたくさん送ってくださった方たちに、これまでトレーニングしてきた100日間の成果を見ていただけるように頑張りたいです!」と意気込みを語ってくれました。
午前9時にスタートし、序盤はサブ3の達成をサポートするペーサー(ペースメーカー)よりも前を走るトビー。この頃は「できる限り貯金をつくっておきたい」という思いがあり、1km4分10秒前後のペースで走っていたそうです。
マラソンコースの難所といわれている高低差50mの浦戸大橋を力強く走り抜け、25kmあたりからはペースランナーの力を借りながら、そのまま折り返し地点へ。
マラソンコース最後の難関であるゴール手前の登り坂でトビーを待っていると、その姿を発見。こちらに気づき手をあげて応えてくれるも、走り方に若干の違和感が、、、。いよいよゴールですが、果たして結果はいかに!?
背中のトビーをアピールしてゴール!!!
トビーの記録は、3時間5分54秒。残念ながらサブ3の達成はできませんでしたが、男子総合158位、男子の30歳代では44位という大健闘です!ゴール後に息を整えたトビーに、完走後のインタビュー。
折り返し地点を過ぎ、35kmまでは順調にサブ3のペースを刻むトビーでしたが、マラソンの壁と言われる35㎞地点で、右足のハムストリングをつるハプニング。1度立ち止まりストレッチをしたそうですが、そこからは身体が言うことを聞かず、ペースをあげることができなかったそうです。
この日は、 晴天に恵まれ、最高気温18℃超えと、マラソンを走るには暑すぎる天候が影響したようです。トビーだけではなく、水分不足などにより足をつるランナーが続出していました。
「コース沿道から、たくさんの声援が聞こえたので、なんとか頑張ろうと思ったのですが、期待に応えられなくて悔しい」と話すトビー。
「100日間、トビーのサブ3企画を応援してくれた皆さん、申し訳ありませんでした。今回目標としていたサブ3の達成はできませんでしたが、他の大会でも挑戦し、必ずサブ3達成のご報告ができるよう、引き続きトビーは走り続けます!応援ありがとうございました」と締め括りました。
高知の街並みや美しい太平洋の景色を楽しみながら走れる高知龍馬マラソン。制限時間が7時間なので初心者の方も完走しやすく、今大会の完走者数は7,760名で、完走率は92.4%でした。沿道からの声援も多く、給水・給食ポイントでの土佐らしいおもてなしも魅力なので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?
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