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須崎の夏の風物詩「ドラゴンカヌー」絆深まる白熱のレース

須崎の夏の風物詩「ドラゴンカヌー」絆深まる白熱のレース

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龍の頭と尾で装飾された“龍舟”に乗って速さを競い合うドラゴンカヌー大会。長崎県ではペーロン選手権大会、沖縄県ではハーリー大会など、その名は違えど、龍舟を使った競漕は全国各地で行われており、高知県でも唯一、須崎市で開催される「須崎市ドラゴンカヌー大会」を観戦することができます。また、須崎市ではドラゴンカヌー体験もできるということなので、大会と体験の魅力を併せてご紹介します。

須崎市とドラゴンカヌー

古代中国で生まれた世界最古の手漕ぎ舟競漕が、日本に伝わり広まったといわれているドラゴンカヌー大会。 「須崎市ドラゴンカヌー大会」は、高知県立須崎工業高等学校(現・高知県立須崎総合高等学校)の造船科の生徒たちが、“自分たちの技術を須崎市に役立てたい”という思いからつくった一隻の龍舟を市に寄付したことをきっかけに、平成11年(1999年)から開催されるようになりました。

「須崎市ドラゴンカヌー大会」で、現在でも使用されている8隻の龍舟は、同校の生徒たちが手掛けたものだそうです。第4回目の大会からは女性用のドラゴンカヌー「かわうそ艇」も登場しました。

熱戦繰り広げる須崎市ドラゴンカヌー大会

毎年8月に海上花火大会をはじめとしたイベントを行う“須崎まつり”の催しのひとつとして開催されています。開催場所は、リアス式海岸特有の入り組んだ地形がまるで龍のようにも見える浦ノ内湾に面した「須崎市立スポーツセンターカヌー場」です。

ドラゴンカヌー大会の見どころのひとつは、出場するチームの特色。職場仲間や漁師のチーム、県外や外国人、ご近所の人たちで編成されたチームもあれば、学生チームなどもあり、その年ごとにバラエティに富んだ、十数チームの熱戦を楽しむことができます。

令和4年度の競技方法は、300メートルの直線コースで速さを競うタイムアタック方式。1チーム2レース。ドラゴンカヌーに乗り込むのは、艇長1名・舵取り1名・太鼓打ち1名・漕ぎ手20〜24人。

スタートの合図とともに、太鼓のリズムに合わせて一斉に櫂を漕ぎだす光景は圧巻です!

漕ぎ手を文字通り鼓舞する太鼓の持ち手。一体感がすばらしく、応援にも熱が入ってしまいます。

体験もできる

いきなりレースに参加するのは難しいかもしれませんが、須崎市浦ノ内にある「NPO法人すさきスポーツクラブ」では、ドラゴンカヌーを体験してみたいという団体を受け付けています。

インストラクターにドラゴンカヌーの乗り方や注意点、楽しみ方などを教えてもらうことができ、レースとは違って浦ノ内の穏やかな内海をツーリングできます。仲間と声を掛け合いながら海上を進めば、爽快な気分が味わえます。

すさきスポーツクラブでは、1人乗り、2人乗り、3人乗りのシーカヤック体験も可能。ドラゴンカヌー体験とシーカヤック体験では、参道が海に向かって延びていることから“土佐の宮島”とも称され、縁結びの神様として有名な「鳴無神社」を、海上から参拝することもできます。

チームビルディングに最適なドラゴンカヌーは合宿や研修にもオススメです。
自信がついたらそのままレースへ出場してみるのも良いかもしれません!

施設情報

NPO法人すさきスポーツクラブ

住所/高知県須崎市浦ノ内東分2688
電話番号/0889-49-0200
営業時間/平日8:30〜17:15
駐車場/有
HP/http://kawasemi.ne.jp