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楽しみ方は無限大!ソロキャンパーたちに聞く、女子キャンの魅力

楽しみ方は無限大!ソロキャンパーたちに聞く、女子キャンの魅力

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人気アニメ「ゆるキャン」でも話題の女子キャンプ。今回は、2023年9月30日〜10月1日にさめうらテントパークで開催された「女子ソログルキャン」のイベントをリポート。フリーアナウンサーでキャンプインストラクターの資格を持つ伊藤実沙子さんや参加者の皆さんに、女子キャンの魅力を伺いました。

グルキャンイベントに密着

取材班が訪れたのは、さめうら湖を眺める人気のキャンプ場「さめうらテントパーク」。この日は女性ソロキャンパーたちの交流の場として、エフエム高知コラボレーションイベント「女子ソログルキャン」が開催されました。

参加者は、事前に申し込んだ9組11人。エフエム高知(ラジオ)のパーソナリティとしてもお馴染みの伊藤実沙子さんも加わり、賑やかにグルキャンが始まりました。

イベントを企画・運営したのは、キャンプ好きが集まる有志のグループ「SCENIC CAMP(シーニック・キャンプ)」です。シーニック・キャンプは、参加者同士のキャンプスタイルを見せ合いながら交流を図るキャンプイベントを各地で開催し、キャンプの楽しさを広めています。

受付を済ませた参加者たちは、ソロサイトに各自テントを設営。慣れたキャンパーは着々と“自分の城”を築いていき、初心者は実沙子さんに教わりながら、無事に設営を終えました。

設営のあとは、お楽しみのお昼ご飯&イベントです。お昼ご飯は、高知県名物の「田舎寿し」。さめうら湖を眺める絶好のスポットにタープが張られ、参加者たちは自己紹介を兼ねながらおしゃべりに花を咲かせ、田舎寿しをほおばりました。

そのあとは、「テントで香りを楽しめるように」と調香ワークショップが開かれたり、各自のテントを訪問し合ってキャンプスタイルを披露したりと、貸し切りのさめうらテントパーク内で自由に過ごした皆さん。「普段はソロキャンばかりでグループは初めてだけど、すごく楽しいですー!」「参加する前は不安だったけど、みんな話しやすくて、来て良かったです!」と笑顔が弾けていました。

参加者それぞれがこだわりの自分の居場所を設営。

夜は各自、火おこしをして、レトルトカレーを温めます。ベテランキャンパーは、「キャンプに慣れてくると、ご飯はどんどん手軽なものになっていくんですよね。料理以外の時間をゆっくり楽しみたいから」と話します。

地元名物、土佐あかうしのバーベキューや野菜も添えたら、立派なディナーが完成。味も抜群です!

みんなで食べるとおいしい!趣味が同じ仲間同士、キャンプ話も盛り上がります。

参加者それぞれの楽しみ方

参加者は、初心者からベテランまでさまざまでした。その中から今回は、キャンプ歴3年目の「るぅさん」と、キャンプを始めたばかりという中学・高校からの同級生「いつきちゃん・わかなちゃん」に話を聞きました。

まずは、かわいいインテリアでテント周りを飾っていた「るぅさん」です。

ー女子ソロキャンを始めたきっかけは?

「もともと家族でキャンプを始めて、あちこち行っていたんです。でもずっと一人でやりたい!って思っていました。高校生と小学生の子どもがいますが、家族でキャンプに行っても、結局ご飯を作ったり片付けたりして、普段の忙しさと同じになっちゃうんですよ。最近は少し自分の時間が取れるようになって、ソロでデイキャンプを楽しむようになりました。ソロキャンは、ただただぼーっとできるし、日々の疲れから解放されます。それにギアを集める楽しみもあるし。実はものづくりが好きで、キャンプのギアも自分で作ったりしているんです。自分が好きなものを飾って、それを見ながらのんびりくつろいで、とにかく一人の時間を楽しめますね」。

ー今日のイベントに参加した理由は?

「普段のソロキャンは日帰りだったので、イベントを見つけて“絶対行かせて!”って家族にお願いしました(笑)。気が合う人とグルキャンできたらいいなと思っていたし、さめうらテントパークは前から来たかった所なんです。それに、高知市で女子ソロキャンをやっている方がいたら仲良くなれたらいいなと思って。今日は本当に来て良かったです!」。

次は「いつきちゃん・わかなちゃん」です。

ーキャンプを始めたきっかけは?

いつきちゃん「実は始めたばかりなんです。デイキャンプの経験しかないので、今日のために寝袋を買ってきました!今日を機に寝泊まりを増やしていきたいな〜と思ってます。寝るのが楽しみですー」。

わかなちゃん「私は初心者で、いつきちゃんに誘われて来ました。おばあちゃんが登山をしていて、私もお母さんも去年くらいから登山をやっていて、キャンプもいいなぁと思っていました。今日はご飯を楽しみに来ました(笑)」。

ーテントは自前ですか?

いつきちゃん「はい、安いものから集めているんです。100円ショップで買ったものもあるんですよ!これから少しずつ集めて、ちょっとずつグレードアップしていきたいです」。

ー初めての泊まりキャンプ、不安は?

いつきちゃん・わかなちゃん「女子だけだと、やっぱり寝泊まりはちょっと怖いかなって思っていたんです。でも今日は女子だけのグループキャンプということで、安心して参加できました。キャンプってもっとしてはいけないこととかいっぱいあって厳しいのかなって思っていたんですが、自由にのんびり過ごせてめちゃくちゃ楽しいです!」。

かわいいものに囲まれて、自分だけの時間を過ごせる女子ソロキャン。そして同じ趣味を持つ人同士、初対面でも会話が弾む女子グルキャン。参加者の皆さんはそれぞれ、充実した時間を過ごしたようでした。

キャンプインストラクターが語る、女子キャンの魅力

続いては、今回進行役を務めていたフリーアナウンサーの伊藤実沙子さんにインタビュー。実沙子さんはソロキャンプが趣味で、日本キャンプ協会キャンプインストラクターや、日本バーベキュー協会初級BBQインストラクターの資格も所有しています。

ーキャンプにハマった理由を教えてください。

実沙子さん「コロナを機に始めたんですが、初めてのキャンプの時に食べた、メスティンで炊いたご飯とサバ缶がミラクルにおいしかったんです!そのあとは、時間もあったので四国内のキャンプ場、ありとあらゆるところに行きました。この季節はこの花が咲くんだな〜とか、夕暮れってこんなに素敵だったんだな〜とか、こんな虫の声が聞こえるんだな〜とか、その場所ごとの特色があって、自然に恵まれた高知県でキャンプをやらないなんてもったいない!と思うようになりました。あと、雨の中でのキャンプが楽しいんですよ。忙しい日々をリセットするには、雨音が一番です!」。

ーキャンプにおすすめの季節は?

実沙子さん「秋から冬が、私は一番楽しいですね。焚き火で暖をとって、冬の風も浴びて。温かいお鍋は体に沁みますよ〜。それにお酒もおいしいし。外で食べて飲むって、普段の5倍増しなんですよね(笑)。行った先の地元のスーパーで、今夜のアテは何にしよう?って買い物するのも楽しいです。2日目撤収してから、温泉に入って家に帰るのもいいですよね。あとは春もオススメです!虫もまだ少ないですし、陽射しが暖かくなってきて自然のエネルギーが高まってくるのを感じられて。日向で好きな飲物を片手にぼーっとしてるだけで、ポジティブな気分になれます!」。

ーキャンプ初心者にアドバイスはありますか。

実沙子さん「いきなりキャンプを始めよう!って思わないことですね。まずは椅子に座ってのんびり景色を眺める、チェアリングから始めてはどうでしょう。あとはインスタントラーメンを食べたりコーヒーを沸かしたりして、自分の好きを探していったら良いと思います。キャンプは人によってスタイルも変わってくると思うんです。本を読む人もいれば、食べる飲むを楽しむ人もいる。ハンモックでくつろぐ人もいれば、パソコンを持ってきて仕事をする人もいる。自分が好きな楽しみ方を模索していったら良いのかなと思います。椅子もテントも、いきなり高いものを購入しないで、最初は中古で十分だと思いますよ」。

ーキャンプ場で注意することは?

実沙子さん「まずはお隣さんにご挨拶ですね。それから自然におじゃましていることを忘れないように。来た時よりもきれいにして帰るのがマナーかなと思います」。

ーキャンプをすることで何か変化はありますか?

実沙子さん「友達が増えますね。実際、私がそうでした!あとは、キャンプをすると人間力が高まると思います。キャンプ道具って防災備品としても有効なので、ぜひ皆さんも気負わずチェアリングから、始めてみてください!」。

実沙子さん、ありがとうございました!

ソロキャンにおすすめ、さめうらテントパーク

最後に今回のイベントが開かれた、さめうらテントパークをご紹介します。

さめうらテントパークがあるのは、高知県土佐郡土佐町。もともとは「さめうら森林公園」というアウトドアキャンプ場でしたが、整備が進められ「さめうらテントパーク」に生まれ変わりました。

今回、女子キャンパーたちがテントを設営したのも、整備された一角。老朽化したバンガローが撤去され、縦3m×横4mのソロサイトになっています。バンガローが建っていた敷地ということもあり、それぞれのサイトは離れていて安心感があります。また、無料Wi-Fi完備で、全サイト電源付きというのもうれしいポイントです。

利用者専用のシャワールームもあります。

さめうら湖と峰々を臨む、絶景キャンプ場。炊事棟やトイレも整備されているので、女子ソロキャンのデビューをしたいという人におすすめです。

今回はさめうらテントパークで開催された、女子キャンのイベントを紹介しました。自分だけの贅沢な時間を過ごせるソロキャンプ。まずは高知の大自然を眺めながらのチェアリングから、始めてみてはいかがでしょうか。

施設情報

さめうらテントパーク

住所/高知県土佐郡土佐町田井146-1
電話番号/0887-72-9919(さめうらカヌーテラス)
定休日/月曜(祝日の場合は火曜)
HP/https://tosacho-sc.jp/facilities/#park