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「スポる!やってみた。」龍馬マラソン2023

「スポる!やってみた。」龍馬マラソン2023

フィールドスポーツ

今回体験していただくのは、高知県生まれ高知県育ちの大学生、小川さん。高校時代は陸上部に所属しており、4年ぶり2回目の挑戦となる高知龍馬マラソン。コロナ禍を経て3年ぶりに開催となった高知龍馬マラソン2023に参加していただきました。

はじめに

「小さい頃から走るのが好きでした。特に持久走が楽しくて、高校生から陸上競技の長距離を始めました。高知龍馬マラソンには、高校1年、2年生の時はボランティアとして携わり、練習を重ねて3年生の時に初めて出場しました。初参加した2019大会では、2時間50分台の完走を目指し、前半はいい感じで走れていましたが、25Kmを超えたあたりで足を痛めてしまいました。なんとか3時間50分台で完走できましたが、初めての挑戦でマラソンの難しさを痛感しました。今回、怪我をしていた時期もあって2019年大会の時みたいな練習はできていませんが、4時間台を目指し楽しく走りたいです!」

コース

高知龍馬マラソンのスタートは、高知県の中心部である高知市、高知県庁前。高知城を仰ぎ見ることができる場所です。高知市内を出発し、南国市、土佐市を経て再び高知市に戻り、42.195キロ先のゴールとなる春野総合運動公園陸上競技場を目指します。

高知龍馬マラソン2023コースマップ(出展:高知龍馬マラソン2023公式ホームページ)

海面から50mの高さまで上り坂が続く全長1,480mの「浦戸大橋」、太平洋沿いに2,1Kmに渡って花壇が続く花海道、仁淀ブルーで知られる「仁淀川」が海に注ぐ河口部にかかる「仁淀川河口大橋」などを擁し、高知の市街地から田園、太平洋沿いまで様々な景観が楽しめるコースとなっています。

事前受付~当日のながれ

高知龍馬マラソン2023のエントリー期間は2022年9月16日から11月21日までで、出走を希望するランナーはその間にまずエントリーしておく必要があります。その後、大会事務局から大会のガイドブックや受付の際に必要な引換証などが送られくるので、忘れずに持参。今年のランナー受付は大会前日に行われました。受付会場である高知中央公園で引換証を提出して、ゼッケンや、計測チップ、参加賞となる大会オリジナルTシャツを受け取りました。

※受付の方法は開催年度によって異なります。詳しくは大会ホームページをご覧ください。

前日受付会場には多くランナーが訪れていて、大会でしか味わえない空気感に気分が高揚してきます。受付会場ではイベントも行われており、高知よさこい祭りに出場しているチームによる演舞や、大会ゲストによるトークショーなども行われていました。

高知龍馬マラソン当日はまず、手荷物を預けに向かいます。スタートとゴールが異なるため着替えなどの荷物は事前に預けて、ゴールまでトラックで運搬してもらいます。

手荷物を預けたら出走ブロックに向かいます。ブロックは、エントリー時の申請タイムによって振り分けられており、私はDブロックでした。

スタート地点付近には多くのランナーと応援の人々が集まっていました。出走時間が近づいてくると、ブロック毎にスタート地点に誘導されていくのですが、その度に沿道から声をかけてもらったり、太鼓の演奏で鼓舞してくださります。整列し終わるとスタートセレモニーが始まり、濵田知事や大会ゲストの方々からエールをいただきました。

いよいよスタート。号砲とともにランナーが一斉に走り出します。ここにいる皆さんと42.195キロを走ります。

スタートして10Km程は道路沿いに街中を走り、次第に田園風景の広がるコースに変わっていきます。コース全体を通して沿道からは暖かい声援が届き、元気をもらいながら疲れた身体を鼓舞して走ることが出来ました。

高知龍馬マラソンは、中盤の難所といわれる「浦戸大橋」やゴールとなる春野総合運動公園に向かう登り坂など高低差がややハードなコースとなっています。

しかし、「浦戸大橋」を超えた先には一面太平洋が広がり、他のマラソン大会では中々見ることのできない景色の中、気持ちを新たに走ることができる気がします。その後に続く桂浜花海道のコースでは、走路の左手側に太平洋が続き、波の音を聞いて潮風を感じながら走ることができます。

10km程続く海岸線を走って「仁淀川河口大橋」を過ぎ、全体の30km付近で折り返しです。このあたりまで来ると疲労がピークに達して来るのですが、すれ違う他のランナーのみなさんの懸命に足を進める姿にエネルギーをもらいました。

ゴールとなる春野総合運動公園に続く最後の2km、心を折るような上り坂を体力を振り絞って登り切ると、沿道の声援が一層大きくなり、陸上競技場のゲートが見えてきます。
トラックを走りきり無事ゴールすることができました。

4時間台の目標でしたが、結果は4時間23分30秒でした。目標どおり4時間台で走ることが出来て良かったです。ハーフまでは順調に1時間50分くらいで走れていたので、もう少し練習が出来ていれば後半タイムを落とさずに走れたかなと感じています。反省点もありますが、それでもゴールできた達成感は大きくて、参加して良かったです。

陸上競技場の外側にある広場では、フードコートのようなスペースがあり、ご当地の美味しい食べものがたくさん販売されていました。無料で振る舞っていただいたつみれ汁がとても美味しいく、疲れた身体に染み渡りました。

最後に

走っていて終盤苦しくなっても、沿道の皆さんの暖かい声援のおかげで最後まで頑張ることが出来ます。ここまで声援がたくさんいただける大会は、めずらしいと思います。

多くの声援、綺麗な景色、美味しい食べ物など、高知龍馬マラソンでしか味わえない魅力がたくさんあります。マラソンをきっかけに訪れて頂いて高知県の魅力にも触れて頂けたら嬉しく思います。


以上、「スポる!やってみた〜高知龍馬マラソン2023編〜」でした。小川さんは陸上部に所属していて、マラソン自体も経験がありましたが、龍馬マラソンで初めてマラソン大会に出場する方も多くいらっしゃいます。制限時間が7時間と他の大会に比べて余裕があり、多くの方が完走できるのも龍馬マラソンの大きな魅力の一つです。2024年は記念すべき10回大会とのこと、マラソン経験者も、初めての方も、検討してみてはいかがでしょうか?