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「竜とそばかすの姫」のロケ地や高知の観光スポットを走ろう!

「竜とそばかすの姫」のロケ地や高知の観光スポットを走ろう!

フィールドスポーツ

「時をかける少女」や「サマーウォーズ」など数々のヒット作を生み出した細田守監督の作品である「竜とそばかすの姫」。実は高知県を舞台に描かれたということをご存知でしょうか? この作品の中に登場するロケ地や高知県の観光スポットを走って巡るオススメのランニングコースをご紹介します。

その1 竜とそばかすの姫のロケ地「鏡川」

まずご紹介したいのが、登りゆく朝陽のエネルギーを浴びながら走れる「鏡川」河川敷コース。映画「竜とそばかすの姫」において主人公すずが学校から帰るシーンで歩いている鏡川。カヌー部をひとりで立ち上げた千頭慎次郎こと、カミシンがカヌーを練習していた川でもあります。

鏡川ランニングコース

鏡川イメージ

高知駅から南へ、はりまや橋交差点を通り過ぎて300mほどで見えてくる橋「潮江橋-うしおえばし」。その潮江橋の下を東西に流れているのが鏡川です。坂本龍馬が泳いだ川としても知られ、高知市内中心部を流れていながらその水の美しさは「平成の名水百選」に選ばれるほど。天気が良ければ鏡のように水面に映し出された美しい景色を見ることができます。

鏡川

作品の中では川の南側に位置する高知市総合運動場側からの視点が描かれていますが、朝ランコースとしておすすめなのは川の北側にある川沿いの道。路面電車も走っている潮江橋から上流にむかって往復で走ることができます。鏡川堰まで片道5キロで、往復すると10キロのコースになります。ほぼ平坦な道のりを走れるこのコースは、地元の方の散歩コースや通学路にもなっており、高知のなにげない日常を感じとることができます。また、整備された路面であり信号もなく、見通しもよいため、季節を問わず気持ちよく走れるおすすめのコースとなっています。

鏡川みどりの広場前

その2 主人公すずが通学で歩いた「浅尾沈下橋」

高知駅から車で約1時間。高知市から少し離れた場所にありますが、ぜひ訪れて欲しいロケ地がここにもあります。

それは豊かな自然溢れるまち「越知町」の鎌井田(かまいだ)地区。流れる仁淀川にかかる全長約121mの「浅尾沈下橋」が目的地です。

映画内では主人公すずの家の近くにあり、登校する時に歩いていく橋として登場します。

川沿いに広がる鎌井田集落と周囲の山並みと沈下橋、そして仁淀川の景色が見事なまでに繊細に描き上げられており、訪れた際はぜひ映画のシーンと見比べてみてください。

浅尾沈下橋ランニングコース

浅尾沈下橋

山々に囲まれた浅尾沈下橋の下を流れる仁淀川は、水質日本一に選ばれるほど透明度が高く、橋の上から川の中を泳ぐ魚たちが見えるほど。 太陽の光が水中に差し込み、仁淀ブルーと呼ばれる美しい青が見える時間帯(11:00~14:00 頃)が特におすすめです。

浅尾沈下橋

この美しい川沿いを走ってみたいという方にオススメなのが、浅尾沈下橋をスタートし、蛇行する仁淀川沿いの林道を反時計回りに周るコース。

鎌井田集落を抜け、旧明治中学校を通り過ぎると、木漏れ日に包まれ、眼下に仁淀川を眺める林道が続きます。林道を走り抜け、本村キャンプ場がある横畑橋を渡りトンネルを抜けると左折。再び沈下橋に戻ってくる一周約7.5キロのコースです。

その3 高知の観光スポットを走って巡ろう!

続いては、高知市内中心部に宿泊された方におすすめしたい街中の朝ランコースをご紹介します。高知県高知市中心部はとてもコンパクトなつくりのため、街中に点在する観光スポットの距離が近く、走りながら巡ることができます。

ご紹介するのは2キロコース。有名な「土佐の日曜市」が開かれる場所でもあり繁華街中心部の「追手筋」を通り、名所「はりまや橋」まで向かうコースです。スタートは高知駅から繋がる電車通りと追手筋との交差点にある電停「蓮池町通駅」付近。追手筋を西に進んでいくと、繁華街の喧騒の先にどーんと現れる「高知城」。城内に今尚残る大木より生い茂る緑と、南国高知の色濃い青空の境界線にその姿は見えます。

繁華街2キロランニングコース

日本100名城にも選ばれている高知城は、初代土佐藩主・山内一豊によって着工、2代藩主忠義の時代1611年に完成しました。1727年に天守など、ほとんどの建造物が焼失しましたが再建され、廃藩や空襲など数ある危機を乗り越えて、江戸時代の姿を現在まで残す日本国内にある木造12古天守のひとつでもあります。その中でも天守と追手門が共に現存している3城のうちの1城であり、15棟の建造物が重要文化財に指定されている貴重な文化財です。更に、天守閣と追手門が1枚の写真に収まるのも特徴で、追手門前はランナーに限らず大変人気のある撮影スポットでもあります。

高知城
A.高知城敷地内へのコース

高知城を右手に見ながらお堀沿いを100mほど進んだ交差点をぐるっと東に方向転換。観光地として有名な「ひろめ市場」を通り過ぎ、帯屋町アーケード内を進んでいくと、空が抜けた広場が出てきます。ちょうどアーケードとアーケードの間から見えるこの広場が、一年を通じてたくさんのイベントが開催される「高知市中央公園」。いまや全国に広がるよさこい祭りの発祥の地である「高知よさこい祭り」開催時にはステージが設置され、各チームが演舞を披露する場ともなる「中央公園競演場」となります。

中央公園、噴水

高知県民のエネルギーが集まる場所である高知市中央公園を走り抜け、最後に向かう先はよさこい節のフレーズにも出てくる「はりまや橋」。

♪~土佐の高知のはりまや橋で、坊さんかんざし買うを見た~♪

そのはりまや橋がこちらです。

橋の下を流れていた堀川の埋め立てや橋の架け替えなどもありながら、現在は「はりまや橋公園」として整備され、川のせせらぎも再現されています。日本の3大がっかり名所としても有名なはりまや橋からは、高知市ならではの「路面電車」や、1時間おきにからくりショーが始まる「からくり時計」を見ることができます。

ここまでスタートからちょうど2キロメートル。ちょっと自分には走り足りないかも知れないという方にご紹介するのが、先程ご紹介した2キロコースに高知城敷地内の1キロコースを加えた3キロコース。A.高知城周辺の一帯は「高知公園」と呼ばれ、高知公園内を周回するコースは様々なルートが選べます。特に追手門から最初の石段を登り杉ノ段といわれる広場から城壁に沿って走るコースは、その地形の起伏に合わせてアップダウンを伴い、トレイルランニング要素も加わった走りごたえのあるコースです。3キロコースのスタートは、2キロコースと同じく蓮池町通駅付近よりスタート。追手筋を経由して高知公園内へ。追手門をくぐり時に高知城天守閣を見上げ、時に眼下に広がる高知市街を眺めながら一周して再び追手門をくぐり抜け、そのまま2キロコースへ戻ります。高知公園内では周回を重ねて距離を伸ばすことも可能です。

高知城敷地内1キロコース

高知の繁華街、その繁華街の移り変わりを270年以上見届けてきた日本国内に置いても貴重な木造12古天守である高知城。高知の食が詰まったひろめ市場、そしてよさこい祭りの競演場でもある高知市中央公園。高知市内中心部の観光スポットをめぐるランコースをご紹介しました。

お仕事で高知市を訪れたランナーにも、朝の僅かな時間でトレーニングができるお勧めのコースです。

はりまや橋からの景色/路面電車、からくり時計

高知の定番モーニングを食べよう!

ランニングでお腹が減ってきたところで、高知のちょっと変わった文化をご紹介します。人口1,000人当たりの喫茶店数で日本一を誇る高知県。そんな喫茶店パラダイスの高知では多くのお店でちょっと変わった独特なモーニングが提供されています。

その特徴は、トーストとコーヒーにおにぎりと味噌汁までついてくる和洋ミックスの不思議な組み合わせ。パンも食べたいけどごはんも食べたい、コーヒーも飲みたいけどお味噌汁も飲みたい、程よい運動をしたあとの腹ペコお腹にぴったりのボリューム満点メニューではないでしょうか。

モーニング

はりまや橋から徒歩30秒の近さにある老舗喫茶店「喫茶デポー京町店」。もちろんこちらでも高知のモーニングがいただけます。

デポー

40年前に創業。30年ほど前から高知スタイルの「和洋折衷」モーニングの提供を開始。

現在はボリューム別に6種類ほどのメニューがあり、今回頂いたのは「高知のモーニングPart4」。

今では高知の定番モーニングとして、多くの喫茶店で見かけるようになったこのスタイル。高知での観光体験として、和と洋が両方楽しめる高知のモーニングをぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。


以上、観光スポットと合わせて楽しめる高知のランニングコースを紹介しました。聖地巡礼を兼ねて「竜とそばかすの姫」の作品の世界に入り込めるコースや、映画の主人公「すず」になった気分で走ることができるコース。高知の魅力である食の夜を楽しんだ翌朝、歴史と市民の生活に触れられるランニングコースなど。あなたの高知滞在にあわせたコースを楽しんでみてください。

施設情報

デポー

喫茶デポー 京町店

住所/高知県高知市はりまや町1-3-1
電話番号/088-823-7706
営業時間/8:00~21:00(OS 食事20:20/ドリンク20:30)
定休日/なし(元旦休)
駐車場/なし
HP/http://depot.main.jp