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【スポる!移住者インタビュー】金沢直一さん。「東洋町の海に魅せられて…」

【スポる!移住者インタビュー】金沢直一さん。「東洋町の海に魅せられて…」

マリンスポーツ

全国屈指のサーフスポットとして知られる高知県東洋町にある生見海岸。この地で、サーファー向けの宿泊施設兼レストラン「サウスショア」を営む金沢直一さんは、サーフィン好きが高じて、25年ほど前に大阪府から移住。全国各地にサーフスポットがある中で、高知市内から車で約2時間半という県内最東端の町に移住しようと思ったきっかけや経緯、東洋町に惹かれた理由や、生見海岸でサーフィンをする魅力についてお伺いしました。

高知県との出会い、移住までの道のり

サーフィンのトップアマチュアであり、コンペティターとしても活躍している金沢さんは、自身が経営するペンション「サウスショア」で実施しているサーフィンスクールの講師も務めています。金沢さんがサーフィンと出会ったのは高校一年生の頃。『従兄弟に連れてきてもらった生見海岸で初めて波に乗り、その爽快感と楽しさにどっぷりハマりました』と当時を振り返ります。以降3年間は、大阪と高知を行き来しながら、学問とサーフィンを両立していたそうです。

高校を卒業すると、アルバイトをしながらサーフィンの腕を磨き、23歳頃に高知県へ移住した金沢さん。それまでには、全国にある様々なサーフスポットも訪れたそうですが、『ベースにするなら今まで見てきた中で、一番きれいな海だと思った場所がいい』との思いから、高知を選択したそうです。中でも生見海岸を選んだ理由は、自身がサーフィンを始めるきっかけとなったスタート地点であり、関西から比較的近かったこと、有名なサーフスポットでありながら地理的な不利で人が少なかったことも決め手になったそうです。

金沢さんの想いが詰まった「サウスショア」

真っ青な海が広がる生見海岸の周辺は、まるで海外のビーチリゾートを訪れたようなカラフルな建物で彩られています。このエリアの一角に店舗を構える「サウスショア」は、金沢さんが2000年にオープンした宿泊施設兼レストランです。客室は、1人部屋から5人部屋まで、多彩な15部屋が設けられています。

「サウスショア」にはほかにも、BBQスペースやプール、ジャグジーなどが完備されており、サーフィンのシーズン中は多くの人で賑わいます。また、サーフボードやウェットスーツなどのレンタルはもちろん、金沢さんや、JPSA公認プロサーファーでもある息子の呂偉さんなどが丁寧に指導してくれるサーフィンスクールもあるので、初心者の方も気軽にサーフィンを体験できます。

30年以上暮らして改めて感じる生見海岸とサーフィンの魅力

サーフィンのプロやアマチュアの全国選手権をはじめ、世界大会も開催されている全国屈指のサーフスポット・生見海岸。『サーフビーチは宿泊施設などから少し離れていることが多いですが、生見海岸は目の前にペンションや飲食店があり、サーフィンをする環境としてはバッチリです』と金沢さん。陸から向かって左側は上級者向けのビーチブレイクがあり、右側は初心者でも楽しめる波の小さなポイントがあるのも魅力だと教えてくれました。

『もう34年ほど東洋町で暮らしていますが、ここの海はずっときれいですね。ドルフィンスルーの際は目をあけて波の下を潜り抜けるんですが、そんな時に改めて海の美しさを実感します』。

今後の夢や目標

『サウスショアとしての目標は現状維持です(笑)。今まで通り、ここで沢山の人が交流して、人と人が繋がれる場所であればいいなと思います』。金沢さんは、「一般社団法人東洋町観光振興協会」の理事も務めているというだけに、サーフィンで地域を盛り上げたいという想いがあります。『東洋町には空き家が多いため、古民家を再生して移住者を呼び込み、湘南や千葉のように全国に地名が知られるようなサーフタウンにできたら最高ですね』。

『東洋町は可能性に満ち溢れた地域なのに、隣の室戸市からでも車で40分もかかってしまうため、実は高知の方もあまり来ません。なので、まずは高知県民にも東洋町の魅力を知ってもらえるようにアピールしたい。サーフィンをしない方も見て楽しめたり、気軽にサーフィンに触れ合えたりするような拠点をつくりたいです』と、熱く語ってくれました。

施設情報

サウスショア

住所/高知県安芸郡東洋町生見12−10
電話番号/0887-29-3211
料金/1泊2食付き 1名様6600円〜(大人)・5400円〜(中学生未満)、素泊まり1名様4000円(大人)・3000円(中学生未満)
駐車場/有
HP/https://southshore-ikumi.com