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疾走する空中散歩。壮大な景色が楽しめる四万十川ジップライン

疾走する空中散歩。壮大な景色が楽しめる四万十川ジップライン

マウンテンスポーツ

2020年6月、高知県で初めてのジップライン施設「四万十川ジップライン」が高岡郡四万十町「道の駅 四万十とおわ」にオープンしました。清流四万十川の絶景を堪能できるアトラクションを、高知合宿のため訪れていた大阪体育大学のみなさんが体験。大学でスポーツを通じた経済発展や地域活性化について学ぶ学生たちが地域の環境資源を活かしたアクティビティを体験する様子をリポートします。

四万十川ジップラインとは

高知駅から車で約2時間、四万十町の「道の駅 四万十とおわ」に併設されている「四万十川ジップライン」では、四万十川の上空に渡したワイヤーロープを、プーリーと呼ばれる滑車を使って滑り降ります。

「道の駅 四万十とおわ」から西へ3kmほどの所にある「こいのぼり公園」で、四万十川上空に張ったワイヤーに500匹のこいのぼりを泳がせる「こいのぼりの川渡し」を開催しており、毎年春~初夏には多くの観光客が訪れます。たくさんの人が集まるこの場所に「一年を通して人を呼べるアトラクションが何かできないか」と考えたのが、開設のきっかけになったそうです。

一級河川の上を滑走できるジップラインは全国的にも珍しく、さらに高知初ということもあり、オープン以来、繁忙期には県内外から1日100人以上が訪れる人気スポットとなっています。

学生8人がジップラインを体験

「道の駅 四万十とおわ」の敷地内にある、四万十川ジップラインの総合案内所を訪れます。体験当日は、8人の学生たちが自らレンタカーを運転して到着しました。

「国道沿いの道の駅にあるので、車で訪れやすい場所ですね。おいしいものも色々ありそう」と、着いた途端に早速名物のカリーパンをほおばる学生も。地元特産品の直売所、食堂、アイス屋、カフェもあり、体験以外にも食事やお土産などの買い物も楽しめます。

ジップラインは、当日空きがあれば飛び込みで体験もできますが、混み合う時期や人数が多い場合は予約が必須。予約時間の15分前には総合案内所で受付をしましょう。

体験に必要な誓約書を書き、体験料金の支払いを済ませたら、スタッフがハーネスと呼ばれる装置を装着してくれます。

貴重品は無料のレンタルポーチに入れ、安全器具であるプーリーの使い方や注意事項のビデオを10分ほど見て、スタート地点へ移動します。対岸にあるスタート地点には、風情あふれる手漕ぎの川舟で川を渡り向かいますが、雨の少ない冬の時期で川の水量が低いため今回は車で移動することに。

体験を控え「ヤバイい!緊張してきた」「ちょっと怖いかも・・」と、少し不安げな学生たち。

スタートデッキへ移動したらフライト開始!

対岸に到着すると、スタートデッキまでの階段を上ります。スタートデッキのある森林は、現・天皇陛下のご結婚を記念して地元の方が植樹を行い整備したことから、「ご成婚の森」と呼ばれています。

ご成婚の森から架かる2本のワイヤーロープを並走して共にゴールを向かえられることから、そのご利益も期待でき、カップルや夫婦の利用も多いそうです。

スタート付近では、スタッフが実際の器具を用いて改めて乗り方や注意点をレクチャー。手順をマスターしたところでいよいよスタート台に。

みなさん初めての体験ということで緊張が伝わってきます。
スタート位置に二人で同時に準備。2人で飛びたてるのも、このジップラインの魅力。

スタッフのカウントダウンで、いよいよデッキから足を離し、ジップラインがスタートです。

「キャー!楽しい~」「最高~!」と、初めは恐る恐るだった学生たちも、声をあげてはしゃぎ、滑りを堪能。高所だったスタート位置の恐怖で顔を歪めいていた男性も、スタートすると笑顔に。

ワイヤーにぶら下がって空中を滑走する爽快感の中で四万十川の景色を楽しむ時間は特別。川面からの高さは約20m、長さは約220mの空中散策は約30秒ほどのフライト。

さすがの体育大学生といえども慣れるまで着地は難しいようですが、到着デッキにはウッドチップが敷き詰められており着地の衝撃から守ってくれます。

終了後もしばらく興奮冷めやらぬ様子で「めちゃくちゃ楽しかったです!私、ジェットコースターも苦手なので、初めは怖かったんですけど、これはもう1回やりたいくらい」と、語ってくれたのは河岸凛子さん。

「思ったよりゆっくりで、景色を見渡せる余裕もありました。風が気持ち良かったですね」と、余裕の笑顔を見せるのは、奥村睦さんと小崎かのんさん。

笑顔を見せる勝岡慶成さんと、高所恐怖症だという内田隼輔さん「最初は心配だったけど、怖いより楽しい方が大きかったです!川が透けて見えてとても綺麗です。ここでしか楽しめない景色だなと思いました」と、満足げな様子。

村田大さん、井上雄斗さんは、撮影係を務めながら楽勝だった様子。景色と一体化するみんなの姿をしっかり映像に収めました。

そして、樋口大輝さんは「以前森の中でジップラインを体験したことがありますが、こちらは周りに景色を遮るものがなく、開放感が違いました。高知は4度目ですが、いつ来ても景色やおいしい食べ物にも癒されます。今回もしっかり浄化されました!」と、チームのリーダーらしく締めくくってくれました。

記念撮影した写真と、滑走時の動画をその場でスマートフォンに転送してくれるのも嬉しい特典。

大自然のなかで味わえるスリルと興奮の体験は名残惜しさを残して終了。力も使わず楽しめるため、お子さん(身長120㎝以上)からご年配の方まで楽しめる四万十川ジップライン。これまでの最高齢は93歳だそう! 取材時にも20代〜50代親子での参加も見受けられ、多くの方々が楽しめるアクティビティだと実感しました。

「とおわ食堂」で四万十川流域グルメを満喫

ジップラインを満喫した学生たちは、道の駅内の「とおわ食堂」でランチタイム。

四万十ポークのロースカツと地元旬野菜の素揚げをトッピングした「ポークカツカレー」や、鶏ガラ、宗田ガツオの粉末、かつお節、地元野菜などでとった出汁に、四万十町産の天然塩&ゆず粉末を合わせたスープが香りよくあっさりな「四万十ゆず塩ラーメン(冬季限定)」などを満喫。

ほかにも、高知県でも珍しい天然鮎や天然うなぎ、おいしいお米「十和錦」ほか、四万十川流域の食材を使った味が楽しめる食堂です。

「道の駅 四万十とおわ」までの道のりは四万十川に沿って車で走るため、清流を眺めながら桜や紅葉といった季節の移ろいも感じることができ、ドライブコースにも最高。四万十川の魅力を全身で感じてください。

現在、高知県では2箇所でジップライン体験が可能です。リピートしたくなる爽快感が魅力、ジップライン。ぜひ楽しんでください!

施設情報

四万十川ジップライン

住所/高岡郡四万十町十和川口62-9 道の駅「四万十とおわ」内
HP/http://shimantotowa.com/40010/ 
営業時間/9:00~17:00 木曜定休(8/1~31は無休) 
料金/大人2,500円、子ども1,800円(高校生または18歳未満)20人以上の団体は10%引き、1~2月は大人2,000円、子ども1,300円
予約/四万十川ジップライン総合案内所
予約受付け 9:00~16:00 
TEL/0880-28-5554
メール/40010zip@shimanto.tv
※2023年4/1より営業時間や料金、メールアドレス等が変更になる場合がございます。

とおわ食堂

住所/高知県高岡郡四万十町十和川口62-9
営業時間/平日11:00~14:30(O.S14:00) 土日祝 11:00~15:00(O.S14:30) 無休
毎週木曜は「四万十流域バイキング」11:00~14:30(O.S14:00)