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元プロ野球選手、藤川球児さんが安芸市で釣り体験!

元プロ野球選手、藤川球児さんが安芸市で釣り体験!

マリンスポーツ

高知県は東西に細長く扇のような地形をしており、南側が太平洋に面しています。黒潮が流れ込む多種多様な海洋生物の宝庫なので釣りが盛んで、季節を問わず多くの釣り人が訪れます。
今回はなんと、高知市出身の元プロ野球選手・藤川球児さんが、県東部の安芸市で釣り体験。普段から釣りを楽しんでいるという藤川さん。今回の釣果はどうたったのでしょうか?

安芸漁港から安芸沖へ。活き餌でブリ、メジロを狙う! 

高知市出身の藤川球児さんは、1999年にドラフト1位で阪神タイガースに入団。以降「火の玉ストレート」を武器に日米で活躍しました。2020年に現役を引退したあとは、野球解説者として活躍の場を広げ、2022年にはプロ野球名球会への入会が認められました。
そんな高知が生んだ大スターである藤川さんが、この度帰郷。安芸市で大物を狙います。 

今回釣りに訪れたのは高知県東部に位置する安芸市。安芸市は阪神タイガースのキャンプ地として知られ、藤川さんにもゆかりのある地。近年は道路が整備され、高知市中心部から車で約50分とアクセスが大変良くなっています。

安芸漁港の集合時間は6時半。元漁師の松田直実船長が営む遊漁船「神栄丸」さんに乗り込み、いざ出船です! 

30分ほどでポイントに到着。

このポイントの水深は約70mで、海底から10~20mの間にブリの餌となる小魚の反応がありました。その下にいるであろうブリたちを狙い、さらに深い層に目がけて仕掛けを投入します。高知で通称「泳がせ」と呼ばれる仕掛けは、釣り糸の先に活き餌を引っ掛ける針を付け、さらにその先に重りをつなげて、海底の魚を狙いやすくしたものです。
15cmほどのアジを活き餌に、一投目を海へ。

「どんな魚が釣れるのかな」藤川さんもワクワクしています。 

アタリがない間は、船上でくつろぐ藤川さん。

「こういうふうに海や景色を見ているだけで、あっという間に時間が過ぎる。のんびりしたこの時間が、“高知の釣り”って感じがして良いんだよね」と話します。
普段から週に1~2回は釣りをするという大の釣り好きの藤川さんですが、高知の海は久しぶりだそう。「僕は高知で釣りを覚えました。高知の海はやっぱり違う。大きな波が特徴ですね」と、太平洋を体感されていました。 

「釣りは一人の時間」と藤川さんはいいます。現役時代はリリーフとして周りのために働き、今は解説者として人のために働く藤川さんにとって、釣りは唯一、自分のためだけに一人で過ごせる時間。「釣りをしている間は、没頭して集中しています。充電みたいなものですね。その時間があるからバランスが取れる」。単に魚を釣るだけじゃない、人生の大事な時間が海の上にはあるようです。
「それにお子さんがいる方だったら、釣って持って帰ったら喜んでもらえますよ。魚料理しなくなったご家庭もあると思うけど、ぜひやってみて欲しい。釣りはとっても有意義です!」 。

しばらく船上でのんびり過ごしていると、活き餌のアジが何かに襲われ、竿がしなります。そして強烈な引きのあと、藤川さんと他の2名の糸がほぼ同時に切れる現象が。船長いわく針にかかった魚はサメで、群れで遭遇してしまったのではないかとのこと。
残念ですが活き餌でのブリ・メジロ狙いは諦め、別のポイントに移動することになりました。 

初心者にもおすすめのタイラバにチャレンジ 

水深40mほどのポイントに移動した一行。ここで仕掛けを変え、イトヨリ、ヘダイ、チダイを狙います。 

奥が深い釣りでありながら、専用のルアー(疑似餌)を沈めて巻き上げるだけなので初心者もチャレンジしやすいというタイラバ。
藤川さんも巻き続けますが、なかなかアタリが来ません。

12月に入って急激に気温が低下したうえ、この日は魚が活発に動く「潮の流れ」がない状況だったため、魚からの反応が芳しくありませんでした。

終始この状況であわやぼうずかと思いきや、同行していた藤川さんの実兄、順一さんがカンパチの幼魚ネイリをヒット!(高知ではその日の釣果がまったくないことを”ぼうず”といいます)

「おいしそうやん!」と藤川さんも笑顔。この日はこれが唯一の釣果になりました。 

「やっぱり釣れない時もありますよね。自然が相手だもん、そんなもんです」と藤川さん。「自然が相手っていうのは釣りの醍醐味です。すごい釣れる時もあれば、ダメな時もある。良かったり悪かったり、それも楽しみですよ。それに自然は変化がたくさんあるでしょ。場所、季節、水深が変われば、魚種が変わる。それに高知だったら、今日みたいに安芸漁港を出て、しらす漁やってる間を縫って海に出て行く、こういう、場所によって違う風景も良いですよね」。

現在兵庫県に住んでいる藤川さんは、日頃明石で釣りをする機会が多いのだとか。瀬戸内海と比べると、高知の海は大きな波があり、壮大に感じるといいます。
ただこの日のように穏やかな日ももちろんあり「今日みたいに静かだと釣りもしやすいし、お昼寝にもバッチリですね」と笑顔を見せてくれました。 

また、高知の場合は魚種が豊富というのも特徴です。
「食べるのが好きっていう人はおすすめ。高知の場合は関西圏からも近いですから。それにとにかく高知は気候が良いんですよ」。

もちろん船の上から見渡す景色も最高! 藤川さんも「すごいね、高知の地形が向こうまで、室戸、足摺まで全部見えますね」と感動していました。 

地元グルメ、しらす丼に舌つづみ 

一行は10時半に竿をしまい、15分ほどで港に帰ってきました。 

次に向かったのは、安芸漁港内にある「安芸しらす食堂」です。店名にもある通り、安芸の名産品であるしらす。新鮮な釡揚げしらすをご飯に乗せた、「しらす丼」が味わえます。
しらす丼には、ナスやミョウガ、香り高く希少価値のある「実生(みしょう)柚子」など、安芸産の食材が一緒にトッピングされており、安芸のおいしいものを一つの丼で楽しめます。

阪神タイガース在籍時キャンプで何度も訪れていた藤川さんにとって、安芸のしらす丼は思い出の味です。
また地元の人にとって藤川さんは縁のあるヒーロー。現役時代を知る食堂の店員さんも、「立派になられましたね」と温かく出迎えていました。こうした人とのふれあい、温かいおもてなしも、高知の旅の楽しみです。  

藤川さんがオーダーしたのは、「釡あげちりめん丼プラスどろめ丼セット お刺身付き」。
「お待たせしました~」と運ばれてきた丼にタレと実生柚子をかけて、豪快に頬張る藤川 さん。「あ~おいしい!」「めちゃくちゃおいしい!」と絶賛の声が止まりません。

「こっちもおいしい!」と藤川さんが話すのは、高知で「どろめ」と呼ばれる生しらす。

足が早いのであまり県外に出回りませんが、こちらの食堂ではその日に獲れた生しらすを味わうことができます。
「柚子めっちゃおいしい!ミョウガもおいしい!」と完食し「ごちそうさまでした」と、にっこり。懐かしの地元グルメ、大満足だったようです。
安芸方面への旅を計画されている皆さん、名物のしらす丼はやっぱり欠かせませんよ! 

では最後に、藤川さんから皆さんへメッセージです。 

「高知は関西からも車で4時間ということで、すごく近いです。食事が美味しい、自然が豊かと全国に誇れるところがたくさんあります。皆さんも是非、全国各地から来ていただいて高知を楽しんでください。」

「おすすめ半日安芸満喫プラン」いかがでしたでしょうか。藤川球児さんの生まれ育った町「高知」を訪れてみてください。

施設情報

安芸しらす食堂

住所/高知県安芸市西浜3411-46
電話番号/0887-34-8810
営業時間/11:00~16:00(LO.15:30)(木曜日定休)