
投稿日 : 2025.02.10
高知龍馬マラソンを出走するプロッガーに注目を!
高知龍馬マラソン2025では、初めての取組として、プロギングジャパンと連携し、大会当日、プロッガー22名が出走します。今回は、プロッガーを運営している一般社団法人プロギングジャパンの常田(ときた)代表とアンバサダーの上田怜さんに、プロギングの魅力や高知龍馬マラソンに向けた思いをインタビューしてきました。
目次
プロギングとは?

あまり聞き慣れない方もいるかと思いますので、まずは、プロギングについてご紹介します。プロギングは、ジョギングしながらごみを拾う活動のことです。スウェーデンから始まったこの活動は、健康維持と環境保護を同時に推進するとされています。

国内において2019年に一般社団法人プロギングジャパンを立ち上げた代表理事の常田さんによると、登山やクライミング、沢登りを趣味とし、自然を楽しむ一方で、自然を破壊している(道ができ草木が生えなくなるなど)側面もあることから、自然に恩返しがしたいという気持ちが強くなったそうです。そんななか、友人から北欧でのごみ拾いの取組を知るとともに、環境を守ることを誰かに押し付けるのではなく、気軽に参加できる仕組みを作りたいと思ったことが立ち上げのきっかけだったそうです。
6年が経ち、全国には約110のサークルが立ち上がるなど、着実に活動の輪が広がり、全国各地でプロギングイベントが開催されており、常田さんも毎週週末は全国を飛び回っているのだとか。
アンバサダーに就任した上田怜さん

プロギングの取組をさらに拡大させようと、2024年プロギングジャパンのアンバサダーとして、上田怜さんが就任されました。
上田さんは、アンバサダー就任前から、ごみ拾いの活動を行っていました。そのきっかけになったのは、コロナだったそうです。2022年の東京マラソンは、コロナの影響を受けて、「応援禁止」や「都外から参加するのに抵抗がある人が少なからずいた」など制限がありました。どんな気持ちで大会を盛り上げたらいいのかを悩むなか、走りながらごみ拾いを行って、街をきれいにしようと思ったことが始まりでした。その後は、国内外の大会で、約20回ほど独自にごみ拾いを行う活動をされています。
ランニングを始めたきっかけは、2014年、当時勤務していた会社の仲間10人で東京マラソンに応募したところ、上田さんただ一人が当選し、走ったところ、目標としていたサブ4にあと8秒届かず、悔しい思いからランニングの虜になったそうです。趣味でランニングを楽しむだけではなく、ランニングの魅力や楽しさをマラソンの大会やイベントで情報発信する活動に取り組む「TeamR2(チームアールツー)」のメンバーとしての活動も精力的に行ってこられました。
魅力はごみで街がわかること
お二人にプロギングの魅力をお聞きしました。

上田さん「ごみで街の光景や様子がわかることが楽しいです。六本木にはシャンパン、渋谷には缶チューハイなどの外飲みセット、臨海部ではトラックの運転手が捨てたであろうお弁当一式が捨てられているなど、地域によってごみの質が違うんです」。
アナリストの上田さんは「ついつい分析をしてしまう」と、笑顔で語ってくれました。
「レース中のプロギングでは、コップや栄養補給のジェル袋はもちろん、寒い地域では、カイロだったり、脚つり防止のツムラの漢方薬が落ちていると、終盤30kmを越えたあたりなんだなと気づかせてくれます」。

常田さん「楽しみ方が色々あって、ノルマもありませんので、お子さんからお年寄りまでが分け隔てなく一緒になって楽しめるところですね。プロギングは、体を使ってカロリーも消費でき、ごみを拾うことで心がリフレッシュされますし、自己肯定感もアップします。コミュニケーションが苦手な方でも活動の中で自然と会話が生まれますよ」。
魅力を語りだすと止まらない常田さん。とっても活動への熱い思いを感じました。
ランニングを趣味としている取材班が特に共感したことは、プロギングの活動が「走ることの新しいきっかけになる」ということでした。年齢を重ねるごとに、体力の衰えを感じて、走ることをやめる方も多くいるのではないでしょうか。距離を伸ばすウルトラマラソンや山を楽しむトレイルランなどに加えて、新たにプロギングという選択肢でランニングを継続してくれる方が増えてくれたら嬉しいなと感じました。
高知龍馬マラソンにプロッガーとして出走

高知龍馬マラソン2025では、SDGsの取り組みを推進しようと、プロギングジャパンと連携することが決定しており、2/16大会本番では、アンバサダーの上田怜さんをはじめとするプロッガー22名の方が土佐路を走ります。
上田さんは、「まずは初めて走る高知龍馬マラソンを楽しみたいですね。これまでは、個人の活動としてレースでごみ拾いをしてきましたが、今回は、プロギングジャパンとして、仲間と一緒に取り組めるということでワクワクしています。しっかりと自分自身が楽しみながら、ランナーのサポートもできたらいいなと思っています」。
上田さんは、前日2/15(土)東洋電化中央公園(旧:高知市中央公園)で行われる前日イベントのステージにおいて、12時40分からプロギングジャパンの活動や高知龍馬マラソンでの取り組み紹介として登壇予定です。ぜひ、会場に遊びに行ってみてください。

現在、フルマラソンの大会と連携しているのは、みえ松坂マラソンと高知龍馬マラソンのみだそうですが、今後、他大会等へも取り組みが拡大し、マラソン大会の魅力がさらにアップすることを期待したいです。
2/16の高知龍馬マラソンを走る上田玲さんをはじめとするレースプロッガー22名にご注目をお願いします。

