「スポる!やってみた。」 それぞれのトレッキング初体験
今回体験していただくのは池畠さん、橋本さんです。標高1,897mの瓶ヶ森でトレッキングを体験しました。これまで本格的な山登りの経験はない2人、初めてのトレッキング体験はどうだったのでしょうか? おふたりの「声」を交えながら体験の様子をお伝えします。
目次
はじめに
池畠さん、橋本さんが体験した瓶ヶ森(かめがもり)は四国山脈に属する標高1,897mの高峰。西日本で7番目に高い山にも関わらず、登山口から1時間で登頂できる入門者向けの山として知られています。入門者向けとはいえ、山頂は高木が生育できない森林限界を超えた高さ。きっと頂上では360度の大パノラマが待っているはずです。おふたりにはどのような絶景が観えたのでしょうか。
場所
瓶ヶ森へは高知インターチェンジから車で約2時間半。その景色の美しさから、天空へ続く道「UFOライン」といわれる町道瓶ヶ森線沿いに登山口があります。登山口に駐車場やトイレが整備されているのも入門者に優しい理由の一つ。
体験の様子
体験当日の天気は晴れ。山頂からの絶景を目指して高知インターチェンジを出発します。
通称UFOラインからの景色を堪能しながら車で道を進むと見えてきたのは雪。これには取材陣一同も思わず「雪ーーー!」と叫びます。それもそのはず体験当日の高知市内の気温は20℃。冬の訪れも感じられていないなかでの景色に目を疑います。
標高が100m上がるごとに0.6℃〜1℃下がるといわれている山の気温。平野部とは異なる天候にさっそく山の洗礼を受けます。
登山口の駐車場についた2人はトレッキングの準備開始。他のスポーツやアクティビティと同様にトレッキングもしっかりとした準備が必要です。
足元は生い茂る木々による擦り傷から守るための長ズボンと歩きやすいスニーカーなどの運動靴。山では急な天候の変化も起こりやすいため撥水と防風効果のある上着。リュックには脱水症状やエネルギー不足に備えて水やお菓子などの軽食を詰めて。標高が高い場所では平地よりも日差しが強いため帽子も忘れずに。そして不足の緊急事態に備えてスマートフォン等の通信手段は紛失対策もしっかりと。
事前に調べてしっかりと備えをしたお二人にトレッキング前の意気込みを聞いてみました。お仕事は会社員で普段は特に運動をしていないとのことですが。
横畠「山登り(トレッキング)と聞いて、最初は不安でしたが、1時間なら全然いけます!」
橋本「安全に気をつけて頑張ります」
わかりやすく対象的なお二人の体験がスタートです。
瓶ヶ森の「男山」といわれる1つ目のピークを経由して、頂上にあたる「女山」の山頂を目指します。登山口を始まりに円をかくコースを利用して、距離約3.2km、高低差約200メートルの道のり。
登り始めは高木もあり森の中を進んでいるような感覚です。
横畠「見て!ここにも雪!」
橋本「・・・・」
横畠「紅葉も残ってますね」
橋本「・・・・」
目に映るもの全てを口に出す無邪気な横畠さんと、黙々と歩みを進める橋本さん。
気がつけば、橋本さんが前を進み横畠さんが後れをとりはじめます。
山での単独行動は危険なため、お二人ともお互いの位置を確かめながらペースを合わせて男山を目指します。
急傾斜で補助ロープを利用して登る箇所では、落下や落石での怪我を防ぐ目的で1人ずつ登るのが鉄則です。
男山のピークに到着です。目指すべきは女山の山頂ですので早々に移動します。山の北側には多くの雪が残っています。
横畠「晴れなのに足元がびちゃびちゃ。登山靴が必要な理由がわかりますね!」
慣れないトレッキングに息が上がって無言の取材陣ですが、心のなかで納得。
登り始めて1時間。女山の山頂1,897mに到着です。
横畠「見てください!ガスです!こんなに360度霧の中に包まれる体験って貴重じゃないですか!」
晴れの絶景を期待していた取材陣も、この時ばかりは横畠さんのポジティブさに救われます。
時折現れる晴れ間から除く景色を堪能します。
横畠「山の頂上にこんなに人がいるって思ってなかったです。同じ道を通ってきた仲間のようで嬉しいです」
山頂や道中で交わす挨拶や出会いもトレッキングの魅力のひとつですね。
「クマザサ」が敷き詰められたまるでじゅうたんのように広がる景色を眺めながら下山します。
無事に登山口に戻ってきました。
お二人に初トレッキングの感想を伺ってみます。
横畠「無事安全に戻ってこれてよかったです」
橋本「私、トレッキングが向いているかも知れません。楽しくてまだまだ歩けます!」
出発時と感想が入れ替わっているのも面白いです。
新たな自分と出会える充実した体験だったみたいですね。
最後に
トレッキングや登山は、ツアー会社などのプランを利用しなくても気軽に始めれます。その反面、安全面は保証されておらず自己責任となります。
しっかりとした事前の下調べと備えをおこなって、安全に高知の山々のトレッキングを楽しんでください。
以上、「スポる!やってみた。〜トレッキング編〜」でした。