
四国の隠れた楽園・柏島 非日常を求める人へ贈る「潜る旅」
四国・高知県の西南端にある柏島は、全国のダイバーから憧れのまなざしを向けられる海の楽園です。透明度抜群の海、色とりどりの魚たち。「海の中の別世界」をのぞいてみたい方にぴったりの場所です。スキューバダイビングを軸に旅をするという提案。関西や首都圏からもアクセスできる柏島を、「潜る旅」の目的地としておすすめしたいと思います。
目次
柏島とは? 小さな島が育む大きな自然

柏島は周囲わずか4kmほどの小さな島ですが、その海は驚くほど豊かです。島は四国本土と2本の橋でつながっていて、車で気軽に渡ることができます。島の周りには大きな川がなく開発も少ないため、海はいつも透きとおった状態が保たれています。
場所は黒潮と豊後水道の海流が交わるエリアにあり、一年を通してあたたかな海水が流れ込みます。そのおかげで熱帯や亜熱帯の生き物たちが集まり、ここならではの豊かな海の世界が広がっています。
一方で、島内にはコンビニやスーパー、ATMやガソリンスタンドはありません。必要な飲み物やお菓子は大月町の市街地で準備し、キャッシュレス決済未対応のお店が多いため、現金を少し多めに用意しておくと安心です。食事は宿や民宿が中心で、夜はとても静か。便利なものが少ないからこそ、満天の星や波の音に包まれる特別な時間を味わえるのも柏島の魅力です。
多様な生き物とサンゴの世界
柏島の海は、生き物の豊かさでも全国屈指。確認されている魚は1,000種以上といわれ、その中には日本で最初に記録された珍しい種も含まれます。浅いエリアにはサンゴ群落が広がり、カラフルな魚たちが泳ぎ回る姿を間近で楽しめます。

ピカチュウに似た体長2〜3cmのウミウシの仲間「ウデフリツノザヤウミウシ」やハゼ類、時にはウミガメとの出会いもあり、フォト派のダイバーにも人気。さらに深場や中層では回遊魚の群れが現れ、一本のダイブでさまざまな景色を味わえます。
海の透明度と光の演出

晴れた日の柏島の海は20〜30m先まで見渡せるほどの透明度。白い砂地に太陽の光が差し込むと、「光のカーテン」が広がり、幻想的な風景が生み出されます。黒潮の流れと独特の地形が生み出すこの光景は、柏島ならではの特別な魅力。さらに、年間を通して比較的暖かく、冬でも潜れるポイントがあるため、シーズンを選ばず訪れやすいのも特徴です。
柏島でのスキューバダイビング体験
ダイビング未経験の方には「体験ダイビング」がおすすめ。インストラクターが陸上での説明から浅場での練習、本格的な潜行まで丁寧に案内してくれるので安心です。ライセンスを持っている方は、ファンダイビングやナイトダイブなどでポイントを巡り、海の違った表情を楽しめます。

柏島で観察できる生き物は、ジョーフィッシュやミジンベニハゼ、ニシキフウライウオなど多彩。運が良ければウミガメやカマスの群れに出会うことも。浅場から深場まで変化に富んだ地形があり、リピーターを魅了し続けています。
ダイビングショップ・体験できる施設紹介
柏島には、旅行者でも安心して利用できるダイビングショップが複数あります。器材レンタルや体験プランが揃っており、初めての方にも優しく対応してくれます。
- AQUAS(アクアス) 公式サイト:kashiwajima.jp
柏島を代表するダイビングサービス。体験ダイビングからライセンス講習、ファンダイブまで幅広く対応。 - シーエアー柏島(SEA AIR) 公式サイト:seaair.co.jp
少人数制で丁寧なガイドを提供。宿泊施設を併設しており、滞在型でのダイビングにも対応。 - パラディ(PARADI) 公式サイト:paradi.net
宿泊とダイビングをセットで利用できるショップ。季節限定でナイトダイブも実施。
このほかにも、スマイリーダイブやポレポレダイブ、Marine Dream Kashiwajimaなど特色あるショップが揃っています。旅のスタイルやレベルに合わせて選ぶのがおすすめです。
モデルプラン紹介
1泊2日プラン
初日:移動後、午後に体験ダイビング → 宿で夕食・宿泊
2日目:午前中ダイブ → 昼食後チェックアウト → 帰路へ
2泊3日プラン
1日目:移動・海辺を散策
2日目:午前午後で複数のポイントにダイブ
3日目:午前に1本潜ってから出発
アクセスは、高知龍馬空港からレンタカーで約3時間半。関西や首都圏からは飛行機を使うのが便利です。
まとめ

柏島は、透明度の高い海と多彩な生き物に出会える、日本屈指のダイビングスポット。便利な施設が少ないからこそ、自然と向き合いながら過ごす特別な時間がここにはあります。初心者もベテランも楽しめる柏島の海で、次の休暇を特別な体験に変えてみませんか。